ブログ

先輩に学ぶ

 本校の図書館には「白水文庫」と呼んでいるコーナーがあります。この白水文庫は、本校を昭和41年度に卒業した佐藤俊雄さんから資金提供をいただいて整備しているものです。今年は、よく話題になるSDGsに関わる本を中心に購入させていただきました。
 佐藤さんは、東京都の職員として活躍なさった後、社会保険労務士として働いていらっしゃったそうです。また、その一方でフランス語を学び、いくつかの作品を自ら翻訳なさっています。今年度の読書ウィークでは、佐藤さんが翻訳した「木を植えた男」や「最後の授業」を読みました。
 10月31日(月)の午後、その佐藤さんが同級生でサポーターの秋葉良一さんと一緒に本校を訪問してくださいました。せっかくの機会ですので、『佐藤俊雄さんに学ぶ会』を実施しました。内容は、①佐藤さんが翻訳した作品や白水文庫を読んだ感想発表②佐藤さんへの質問③佐藤さんから二中生へのメッセージの3部構成としました。
 読書の楽しさや夢を持つことなど、佐藤さんが大切だと感じていらっしゃることを力強く語っていただきました。中でも「人生はすべて100点満点というわけに行きません。人生は順調な時もあれば、苦しい時もあります。強い風が吹き付けても柳の枝がしなやかになびいて折れないように、苦しいことがあってもしのいだり、失敗しても立ち直ることができたりすることが大切だと思います。」というメッセージが心に残っています。